先ほど説明した中で施工幅と施工深さの比率は、2(幅):1(深さ)以上の割合になるようバックアップ材を配置するのがベストと説明しました。理由は2倍、3倍とよく伸びるシーラントであっても、伸びたときに物理的質量(深さ・厚み)厚みが薄くなりやがては切れてしまう コヒーシブ・フェーリア(Cohesive failure)を起こすからです。これらの理由はひび割れの場合に適用されますが、ログハウスのグルーブや開口部、小口等にも、可能なところには同じ 目安で施工することが望ましいです。また、ひび割れや隙間がかなり広がることがあらかじめ 予想できる場合は深さをさらに深く施工することをお勧めしますが、深くなれば深くなるほど 乾燥養生に時間を要することになります。ひび割れでのシーラントの施工ではD=1/2W (D:施工深さ、W:施工幅)を常に念頭において施工するとよいでしょう。
また、転圧不足で密度が低い場合も物理的質量が足らなくなり一定量以上伸びたときに切れるコヒーシブ・フェーリア(Cohesive failure)を起こすことになります。
2点接着とバックアップ材の使用はコーキング/チンキングの失敗をなくし経済性を高める 最良の方法です。